砂糖の害
砂糖の害 その1
砂糖の入ったものを食べると、まず体が酸性体質となるので、骨からカルシウムを出して中和します。このことで骨のカルシウムが不足して、骨粗しょう症、胆石、腎石を招きます。また、小腸から血液に入り、これが細菌やウイルスのエサとなり、これらが増えるため、好中球やマクファージなどの免疫細胞が出現し、活性酸素で攻撃します。この活性酸素が正常な細胞を攻撃してしまうことになり、細胞が機能低下します。このことで、臓器が障害をうけ、その臓器が病気となる仕組みです。また、免疫機能も落ちるため、風邪やウイルス性の病気になりやすくなります。 私たち日本人の砂糖(異性化糖含む)の摂取量は一日に約60g~100gです。WHOの指導では25gまでを推奨していますので、2倍から4倍も摂っていることになります。この多くは加工食品からの摂取なのです。お菓子やケーキ、ジュースやドレッシングなどに大量の砂糖が使われています。とくに酸味の強い物や冷たいもの、炭酸飲料などは、甘さをあまり感じませんのでこのように大量の砂糖が入っていることを意識的に自覚することが大切でしょう。 *異性化糖(high-fructose corn syrup、HFCS)は、主にブドウ糖からなるコーンシロップ(トウモロコシ)を、酵素かアルカリによって異性化した果糖とブドウ糖を主成分とする糖をいう。日本の食品の原材料名でよく果糖ブドウ糖液糖と表記される。デンプンは主な穀物の炭水化物(糖分)である。デンプンは複数のブドウ糖が結合したものだが、ブドウ糖をより甘味の強い果糖に異性化させ甘味を増すことができる。ジャガイモやサツマイモなどのデンプンを異性化させることもある。1970年代後半より砂糖の代わりを担ってきた。甘さをショ糖と同等に調整した果糖55%、ブドウ糖42%のHFCS 55が、ソフトドリンクなどに使用されるなど、最も普及している。広く言えば新しい砂糖である。(本ページ下記でさらに説明します) 砂糖の害 その2 砂糖をたくさん含んだお菓子や清涼飲料水を摂りすぎると血糖値が急激に上昇します ↓ 体は血糖値を下げようと、インスリンを大量に分泌。ところが、血糖値が下がり過ぎて低血糖になります ↓ 低血糖のままではいけないので、血糖値を上げるために、副腎からアドレナリンを分泌します アドレナリンは攻撃性ホルモンのため、カッとなる切れやすくなる、イライラする、落ち着きがなくなる、そしてADHD(注意欠陥多動性障害)につながります。 1日の血糖値変動のイメージ
低GI = 正常
70~140mg/dlの間を推移。食後は120程度まで上がるが、1時間程度で下がる。 高GI = 軽い異常(典型的な食後高血糖) 食後から急上昇し、1時間以内に180程度になる。正常に戻るまで2~3時間はかかる。空腹時血糖は100程度でまだ異常は見られない。 糖尿病 = 2型糖尿病 食後から急上昇し、1時間以内に200を超える。次の食事の前まで高血糖状態が続く。 このように、砂糖や高GI値のものを食べると血糖値が上がり、また甘いものが欲しくなり、また食べる、とこのように血糖値の乱高下が起こります。これを日常的に繰り返すと膵臓に負担がかかり、インスリンの出が悪くなり、2型糖尿病へ進んでいきます。 日本において糖尿病は毎年増加しています。このうち遺伝的な1型糖尿病はわずか5%で、残りの95%が後発型の2型糖尿病です。砂糖類、異性化糖の摂り過ぎに注意しましょう。また、甘くなくても血糖値が上がる食品もあります。これを次に解説いたします。 GI値
GI値またはグリセミック指数 (グリセミック・インデックス、glycemic index) とは、食品ごとの血糖値の上昇度合いを間接的に表現する数値である。1981年にデヴィッドJ.ジェンキンズ 博士らが、食品による血糖値の上がり方の違いを発見し提唱した。 Source: Wikipedia
GI値とは、ブドウ糖を100として炭水化物の吸収速度を測り、割り出した指標です。(人体によるモニターにて算出) 60以下 低GI 61~70 中GI 71以上 高GI 低GI食品 ・野菜は人参、じゃがいも、かぼちゃ、里芋、長芋、とうもろこし、切り干し大根を除くとほとんどが低GI値です。 ・果物も低GI値のものが多いです(リンゴ、みかん、バナナを除く)。 ・芋類、海藻、きのこ類もGI値30以下と低いです。 高GI食品で気をつけなければならないのが、甘くなくても血糖値が上がる以下の食品です。 GI値 フランスパン 93 食パン 91 じゃがいも 90 お煎餅 89 ビーフン 88 餅 87 うどん 85 白米 84 ナン 82 人参 80 団子 80 精製された穀物はみな高GIなので、できるだけ全粒の穀物を使ったものを選ぶようにしましょう。 糖質はメープルシロップ、甜菜糖、アガベシロップ、ココナッツシュガーをお勧めします。 *アガベシロップはメキシコのサボテンの一種の樹液。果糖が多いので肝臓に負担がかかりやすいので、摂り過ぎに注意してください。 異性化糖
もう一つの甘味料。ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖のことです。
アメリカで高フルクトース・コーンシロップと呼ばれています。 フルクトースは果糖の意味ですから、「果糖を多く含んだコーンから作った液体の糖質」となります。一般的にはコーンシロップと言われています。 日本の原材料表示では、「ブドウ糖果糖液糖」又は「果糖ブドウ糖液糖」と書かれています。果糖の含有量が50%未満であればブドウ糖果糖液糖、50%以上であれば果糖ブドウ糖液糖の表示となります。 この異性化糖はアメリカ産のコーンで作られています。アメリカ産コーンの90%以上は遺伝子組み換え(GMO)ですので、日本に入ってくる異性化糖の原料は遺伝子組み換えコーンで作られていると思われます。日本では遺伝子組み換え農産物(GMO)を原料として使用する場合は、遺伝子組み換え農産物を使用しているとの表示義務がありますので、調べてみると、農林水産省の表示基準に抜け穴がありました。 遺伝子組換え農産物の使用についての加工食品の表示(農林水産省ホームページより) ・大豆(枝豆、大豆もやしを含む)、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤを使った加工食品には、遺伝子組み換え農産物の使用の有無についての表示があります(表1)。 ・ただし、次のいずれかにあてはまる食品には、遺伝子組み換え農産物の有無についての表示がないことがあります。 (詳細について追って記入) 主な原材料でない時、さらに、製品中に遺伝子組み換え農産物のたんぱく質が入っていない場合は、遺伝子組み換え農産物を使用していることを表示しなくて良いのです。 ここから、異性化糖(ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖)、植物油(大豆サラダ油、キャノーラ油、コーン油)は遺伝子組み換えの原料を使用している可能性が高いと思われます。国内産原料または遺伝子組み換えでない原料と表示しているものを選びましょう。 グリーンピース調査遺伝子組み換え原料入り食品人口甘味料
カロリーが無いので、ダイエットイメージを出している清涼飲料水やコーヒー、加工食品に人口甘味料が使われています。
■ゼロカロリー飲料 ペプシネックス ゼロ コカ・コーラ ■人口甘味料 アスパムテール スクラロース アセスルファムカリウム(表示名:アセスルファムK)
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酵素の定義酵素はありとあらゆる生物(微生物も含む)に存在し、生体で起こる化学反応に対して触媒として機能する分子である。生体内で作り出されるたんぱく質を基にして構成されている。熱やpHによって活性を失う。Source: Wikipedia 酵素の三大特性1.基質特異性 2.適正温度 3.最適pH ☆基質特異性☆ 一つの酵素が働けるのは、一つの仕事だけです。職人さんですね。 家を建てる時の大工さん、水周りの水道屋さん、電気関係の電気工事屋さんのように、専門の職人さんが集まって全体をなします。栄養素が材料、酵素が職人さん、これで私たちの体が成り立って生きていけるのです。 ☆酵素は触媒☆ 触媒とは、化学反応に際し、反応物以外のもので、それ自身は化学変化をうけず、しかも反応速度を変化させる物質です。Source: 広辞苑 触媒自身は変化しないで、ある変化の仲立ちをするもの(合成と分解) 合成 A + B = C ここでいうAが酵素(触媒) 分解 D (E ・F) = EとF ここでいうDが酵素(触媒) 人間の体は約100兆個の細胞でできており、これらが1000万回/秒の化学反応を行なっています。その化学反応の結果、私たちは生きているわけで、その化学反応の仲立ちをする触媒が『酵素』です。酵素はキーパーソンですね。 エネルギーを作りだすこと、呼吸をすること、心臓を動かすこと、食べること、消化することなど、全ての生命活動に触媒である酵素が必要で、酵素なくしては私たちは何もできず、生きていくこともできません。 酵素は触媒で、一つの仕事しかできないのでとても種類が多いのです。現在までに次の種類が発見されています。 ・人間の細胞には2万種類以上の異なった酵素が存在する。 ・タンパク分解酵素だけでも9,000種類以上存在する。 ・人間の細胞を作りだすために13,000種の酵素を使用する。 ・大きさは5~20ナノメートルととても小さい。(ナノメートルは1mmの100万分の1) 酵素の発見までに時間がかかった理由は、酵素の分子がとても小さいからです。 宇宙の生命の神秘ですね~♪ ☆適正温度☆ 酵素はたんぱく質でできているため、とても熱に弱いのです。 48度~71度の過熱によって失活する。 48度で2時間 50度で20分 53度で2分 で活性を失います。ただ中には、75度以上でも失活しないものもあります。 キウイフルーツに含まれるプロテアーゼの一種は75度まで失活しませんが、これは稀なケースです。ほとんどの酵素は50度くらいで失活します。 代謝酵素カタラーゼの活性度と温度を示したグラフが示すように、温度とともに活性度が上昇し43度くらいで一気に失活します。このように酵素は40度から45度で活性のピークを迎えます。この温度帯が一番働きがよくなります。体を温めると酵素活性が高まるといえます。風邪などひいて体温が上がるのは、体が酵素活性を高めて自分で治そうとしているのです。 ですから、風邪をひいた時には、解熱剤を飲むのではなく、汗をたくさんかいて自然に任せていることがよさそうですね。 ☆最適pH☆ 体内の消化器官内のpHに合わせて酵素活性が高まるようになっています。 胃酸に多く含まれるたんぱく質分解酵素のプロテアーゼは酸性で、唾液や腸液に含まれる炭水化物分解酵素のアミラーゼは中性で、膵液から出て十二指腸で活躍する脂質分解酵素のリパーゼはアルカリ性です。 酵素の種類酵素は体内で作られる体内酵素(潜在酵素)と外部から取り入れる食物酵素に分けられます。 潜在酵素は食べたものを分解する消化酵素と私たちが生きていくうえで必ず必要な代謝酵素に分かれます。食物酵素は生きているもの、生ものに含まれています。酵素は熱に弱いので加熱されたものは酵素が失活していますが、生のもの、発酵食品には酵素が含まれるので、消化器内で自己消化して、体内の消化酵素をあまり使わずに分解されます。 一日に作られる酵素の量は一定という理論から、消化酵素があまり使われず、代謝酵素が温存できて、代謝機能がアップするという理屈が成り立つことを提唱する方もいます。現代人の病気のもとは、加熱食を食べ過ぎていることが、大きな原因であるということができるかもしれません。 ☆消化酵素☆ 消化とは、三大栄養素(たんぱく質、炭水化物、脂質)を腸から吸収できる分子に細かく分解することです。 たんぱく質 ⇒ アミノ酸 炭水化物 ⇒ 単糖類(ブドウ糖、果糖、ガラクトース) 脂質 ⇒ 脂肪酸とグリセリン この消化で、うまく分解され、小さい分子のものは体内に吸収されますが、くさりが切れず、大きな分子のものは小腸で吸収されず、大腸に流れます。この大きな分子を消化不良といいます。これが大腸にいる悪玉菌(腐敗菌)のエサになり、大腸内の悪玉菌が急増します。このことで腸内腐敗がおこり、腸内環境を悪化させます。 「酵素他で、しっかり糸が切れない時を消化不良といい、その場合、良い糞便形成はなされないし、大腸腐敗が進む。また、血液はドロドロ血となり代謝が悪くなり、あらゆる症状が出現し病気が忍び寄る。」酵素が病気にならない体をつくる!(青春文庫)鶴見隆史書 腸内環境を調べる最も簡単な方法は便を見ることです。 健康な人の便とがんの人の便の善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスを調べた結果があります。すると、がんの人の便には善玉菌がほとんどいませんでした。 また、便の色や匂い、形でその時の状態が分かります。 腸内環境が良い場合 ・便があまり臭くない ・色は黄土色 ・便がしっかりした形であり、水に浮く ・便の量が多い ・おならが臭くない 腸内環境が悪い場合 ・便が臭い(腐敗がひどい程臭い) ・便の形が悪い。便がつながらない、コロコロ便、または下痢便 ・色が黒い(黒いほど便秘便) ・便の量が少ない ・おならが臭く(腐敗がひどい程臭い)、音がしないことが多い 善玉菌を増やすには 1.消化不良をなくす。酵素食を増やす。年齢、体質にあった食事量にする。 2.善玉菌を直接摂る。プロバイオティックス、生きた発酵食品を食べる。 3.善玉菌のエサを摂る。プレバイオティックス、水溶性食物繊維、オリゴ糖などが効果的。加熱された発酵エキス(酵素ドリンクなど)は善玉菌のエサになります。 発酵食品を食べよう! 現代の発酵食品のほとんどは加熱殺菌されています。 発酵食品は生きていてこそ意味があります。 瓶詰、ペットボトル、真空パック、レトルトパックを使用した加工食品は全て加熱殺菌されていて酵母菌は死に、酵素の活性もありません。 生きた発酵食品を探しましょう。 味噌や梅干し、ぬか漬けなどは簡単に自分で作れます。自分で作ると自分の常在菌が入り、からだに馴染んだものができます。ぜひ自分で作ってみましょう~。 無肥料、無農薬のお米は腐らない。 「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんが作ったりんごは、置いておくと腐らずに発酵していきます。木村さんの指導を受け、無肥料、無農薬のお米を作っている秋田県の農家さんがいます。この農家さんのお米「あきたこまち」を滅菌した瓶にお水を入れ3ヶ月置いておくと、発酵して甘酒となりました。 比較に、JAS認定の有機のお米と一般的な慣行農法の2種類のお米を、それぞれ滅菌した瓶にお水を入れて3ヶ月置いておくと、2種類とも腐敗しました。 有機栽培も肥料のありかたで、こんなに変わります。自然栽培の農作物は発酵するのです。 これらを食べれば腸内で発酵してくれます。 自然栽培の農産物もこれからますます普及してくることになるでしょう。 ☆代謝酵素☆ 代謝とは、生命活動に必要な化学反応のことで、私たちの体は常に合成(同化)と分離(異化)が行われています。この化学反応がうまく行われれば健康になり、うまくいかないと病気になります。この化学反応すべてに体内酵素である代謝酵素が触媒として使われています。 下記4つの働きが代謝の基本です。 1.古い細胞を壊し、新しい細胞を作る(新陳代謝) 2.毒素の排せつと解毒 3.エネルギー生産と運動 4.免疫力の維持と組織の修復 代謝酵素をうまく働かせるためには、消化酵素ではあまり必要ではなかった補酵素のビタミンと補助因子のミネラルが必要です。 酵素の働きを助ける補因子 補酵素(コエンザイム)・・・ビタミン 補助因子(補欠分子族)・・・ミネラル エネルギー生産代謝の中でもエネルギー生産はとても重要です。 私たちはエネルギーなしでは生きていけません。このエネルギーは細胞内のミトコンドリアで主に作られます。 ミトコンドリア内にエネルギー生産回路であるクエン酸回路があり、ここは発電装置のようなものです。燃料は炭水化物(ブドウ糖)と脂肪で、クエン酸回路に運ばれると各種化学反応を起こします。この化学反応が順次起きてエネルギーの素のアデノシン3リン酸が生成され、これがエネルギーとなります。 このエネルギー回路で必要なのが、各種ビタミン、ミネラル、代謝酵素です。 現代の食事はビタミン、ミネラルの量が少なく、このクエン酸サイクルがうまく回らなくなってしまい、体調不良や疲れがでるのです。このエネルギー回路をうまく回すことが、最初のステップです。 このエネルギー回路を回す主なビタミン、ミネラルは、ビタミンB群(B1、B2、ナイアシン、パントテン酸、B6、葉酸、B12)、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガンです。これらは玄米、雑穀に多く含まれます。ビタミンB12はありませんが、動物性のものに含まれているので、お肉や魚を食べることで補うことができます。これらの栄養素は穀物の外側の糠層(ぬかそう)にほとんどあります。ですから白米にはあまり含まれていません。白米を食べるようになってから、この代謝が低下したと言えるのではないでしょうか。 穀物には前記のビタミン、ミネラルが含まれますが、ビタミンA、C、E、Dが少なく、ミネラルも全部が摂れません。そこで、全てのビタミン、ミネラルを満たすために、野菜をたくさん食べましょう。 ただし、一般的に今日の野菜は昔の野菜と比べて、栄養素がどんどん低下していることも押さえておきましょう。 昔と比べて野菜の栄養素が低下している理由は、農業で化学肥料や農薬を使うようになったことから、良質の土壌ではなくなっていることがあります。 グッドニュースは、自然栽培の旬の野菜は栄養素を満たしていますよ。ですから、自然栽培の野菜を選んで食べたいですね。 それから、はじめのうちは、マルチビタミンとミネラルのサプリメントを摂ることもお薦めです。サプリメントはナチュラルな高品質のものを、信頼できるお店で購入することが大切です。 代謝酵素を温存させるためにはつまり消化酵素をあまり使わないようにするには、以下の点をおさえましょう。
1.加熱したものばかり食べない 2.食べ過ぎない。年齢に合った食事量にする(特に三大栄養素の量) 3.日本人があまり食べてこなかったものはできるだけ控える(牛肉、豚肉、牛乳、小麦) 4.自然界に無いものをできるだけ体に入れない(食品添加物、人口甘味料、GMO遺伝子組換食品、農薬、薬) 5.酵素を多く含んだ生のもの(生野菜・果物など)や発酵食品を多く摂る 酵素栄養学とは酵素栄養学(こうそえいようがく、Enzyme Nutrition)とは、酵素が重要な栄養素だとみなす理論である。エドワード・ハウエルが1946年に専門書を、1980年と1985年に一般向けの著書を出版して知られるようになった。生の食品の摂取を推奨しており、ローフーディズムの主要な根拠のひとつとなっている。現代の生化学に反するという批判もある。 エドワード・ハウエルは、「潜在酵素」、「食物酵素」という言葉でこの理論を説明した。「潜在酵素」とは、体内で消化のほか、様々な生体の活動に用いられる酵素を総合的にとらえた概念である。この潜在酵素は、生物の一生で使われる総量に上限があり、これが消耗されすぎると病気の原因となり、寿命は縮むと考えられる。一方で食品に含まれる酵素を「食物酵素」と呼んだ。食物酵素の多い食事をすると、食物酵素が食品の消化を助け、人体自身の消化酵素の分泌が少なくてすむために、潜在酵素の消費を抑えることができると考えられた。さらに、酵素には「生命エネルギー」が含まれているとし、酵素の多い食物を取ることは病気を予防し、寿命を延ばすエネルギーの補充の効果があるとした。 Resource: Wikipedia エドワード・ハウエル博士1898年 シカゴ生まれの医師 1924年からイリノイ州にあるリンドラー・サナトリウムのスタッフに加わり、難病治療法を確立 食物酵素の重要性に気づき、酵素を栄養素の1つに加えた 酵素栄養学とは、エドワード・ハウエル博士が、医者としての診療経験と長年にわたる研究の中から、食物中の『酵素』が人間の健康にとって決め手になる重要な要素をもっていることに気づいた結果、提唱された栄養学です。 食物をすべて生で食べる野生動物や原始的イヌイットに病気がなく、現代人や飼育されているペットや家畜類にだけ病気が発生する理由は、加熱調理により食物酵素(フード・エンザイム)が破壊された食事が原因であることを解明しました。 生の食材に含まれている食物酵素と人体内の常在細菌や発酵食品の細菌などが作りだす酵素の利用が、人の健康を左右する極めて重要な要素であることを明らかにしています。 関連書籍:「医者も知らない酵素の力」中央アート出版社 私たちの体は何でできている?私たちの体は、約100兆個の細胞でできています。 この細胞は、栄養素と水と酸素でできています。 つまり、私たちの体は100%食べた物でできているのです。 今のあなたの体は、あなたが今まで食べてきた物の結果です。 遺伝的な要素は5%~15%程度といわれています。 ということは、健康をつくるには、食べる物を変えればよいのです。 私たちの体の細胞は常に生まれ変わっています。 古い細胞から新しい細胞に変わっています。 一日におよそ1兆個の細胞が生まれ変わっています。 細胞に良いものを食べれば、体はよくなり、悪いものを食べれば悪くなる。 とっても単純明快なことです。 酵素とは米国の栄養学において、『酵素』は9番目の栄養素と定義されています。 <栄養素> たんぱく質 炭水化物 脂質 ビタミン ミネラル 食物繊維 水 ファイトケミカル 酵素 日本の栄養学では、栄養素というと、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、水の7つを指します。 なぜ、米国では日本よりも栄養学が発達したのでしょうか? それは1970年代までさかのぼります。 1970年代のアメリカは、がん、心臓病をはじめ多くの病気が増えていました。死亡率の1位は心臓病、2位はがんで、これらは増加をたどっていました。この原因を追究し、根本的な対策と立てないことにはアメリカ人は病気で滅んでしまう、と国を挙げて調査を開始しました。(アメリカらしいですね!) マクガバンレポート |
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著者Natsuki アーカイブ
1月 2024
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