母親の新生児への反応と自信に影響を与える要因新生児に対する母親の反応と子どもの世話への自信は、アタッチメントセキュリティ、親ストレス、自己効力感に依存する。アタッチメント回避と自信に正の関連があり、育児ストレスが仲介する。アタッチメント不安は自信に影響せず、自己効力感は仲介しない。 <要約> 母親の新生児に対する反応と子どもの世話への自信(自分の能力や判断に対する信頼感)は、母親のアタッチメントセキュリティ*、一般的な親ストレス、および自己効力感に依存します。 しかし、母親の特性に影響を受ける母親の子どもの世話への自信を分析した研究はほとんどありません。 私たちは、母親の成人のアタッチメントと子どもの世話への自信との関連性を調査し、この関係が育児ストレスと母親の自己効力感によって仲介されるかどうかを理解することを目指しました。 サンプルは、新生児の子どもを持つ平均年齢33歳の96人の母親から成りました。使用された測定ツールは、Experiences in Close Relationships-Revised(ECR-R)、Mother and Baby Scale(MABS)、Parenting Stress Index Short Form(PSI-SF)、およびMaternal Self-Efficacy Questionnaire(MEQ)でした。 結果は、アタッチメント回避と子どもの世話への自信の間に正の関連があり、この関連は育児ストレスによって仲介されていることを示しました。 一方、アタッチメント不安は子どもの世話への自信に影響を与えないようであり、母親の自己効力感はアタッチメントと乳幼児の世話に対する自信の関係を仲介するようではないようでした。 私たちの結果は、乳児の出生後の最初の月から早期にリスク状況を認識するための医療従事者の支援を可能にし、子どもの世話への自信の研究に新たな研究を導くことができます。 Source: International Journal of Environmental Research and Public Health (2022) <用語解説> *アタッチメントセキュリティは、心理学および発達心理学の文脈で使われる用語で、個人の感情的な結びつきや依存の安全性を指します。具体的には、幼少期に親や主要なケアギバーとの関係が、個人の安全感や信頼感を築くかどうかに関連します。安全なアタッチメントは、幼児や子供がストレスや不安を感じたときに、親やケアギバーに支えを求め、信頼して近づくことができる状態を指します。逆に、不安定なアタッチメントや不安なアタッチメントは、個人が安全な感情的なつながりを築くのが難しい状態を示します。 この概念は、人間関係や心の健康に対する影響を理解し、心理療法や子育ての文脈で広く研究されています。安全なアタッチメントは、幼児期から成人期にかけての健康的な人間関係の形成に寄与するとされています。 本調査結果の要約を音声でお聞きになりたい方は、こちらから↓ 本調査結果の全文(英語原文)をお読みになりた方は、こちらからPDFをダウンロードいただけます↓
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著者Natsuki アーカイブ
1月 2024
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