心と身体によい「食」のとり方とはどのようなものでしょうか? ホリスティック的な観点から、食べ物を作ってくれた人(農家さん、家族、シェフ、自分自身など)、そして食べ物そのものに思いを馳せながら、感謝の気持ちをこめて楽しく食事をいただくことが、何より大切なことです。 「いただきます」、「ごちそうさま」という気持ちを、いつも忘れたくありませんね。 『感謝』と『喜び』をもって食べるということが、自然治癒力を高めるうえでも重要です。 また、最近は一人きりで食べる「孤食」をされる人も多いと思いますが、機会があれば、できるだけ家族や気の合う仲間などと一緒に食卓を囲むことができると、心の治癒力も高まります。 それから、よく噛むことも、とっても大切です。 あなたは、一口で、何回くらい咀嚼していますか? よく噛むことで唾液が出て、栄養素の吸収率がよくなり、胃腸への負担も少なくなります。これは、とっても大切なことです。
十二指腸から消化の働きをよくするホルモンも分泌されます。 また、あごをよく動かすことで脳全体の血流もよくなるので、脳と心の活性化にもつながります。 それだけでなく、よく噛むと、食物がよりおいしく感じられるのです。試してみる価値ありですよ! 今日から、ぜひよく噛んで、しっかりと時間をかけて食べましょうね。
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ヘルシーで幸せなママと赤ちゃんのための国際認定資格です! もちろん、マタニティに関係なくすべての女性が対象です。 10代、20代、30代、40代~のホリスティックヘルスに関心のある あなたのためのオンライン講座です。 IPHI『産前〜産後栄養コーチ国際資格取得コース』は、 16週間で学べるオンラインプログラムです。 カリキュラムの内容を少しご紹介いたしますね↓ 『産前〜産後栄養コーチ国際資格取得コース』の詳細とお申し込みは
こちらのページから ママのホルモンバランスを整えよう 乳がん、子宮頸がん、生理痛、不妊などを始め、女性のホルモンバランスの崩れが原因となる病気が増えています。 あなたのホルモンバランスに大きく関係しているのが、あなたの健康度であり、それは食事によって影響を受けます。 “ 妊娠したから食事に気を付けよう ” という方がほとんどですが、それでは遅いと言うことができます。 赤ちゃんの脳や肝臓心臓などの臓器、目や耳、生殖器などはほとんど、受胎後12週までにできます。 ですから、本当に大切なのは、妊娠する前からの食事と栄養、ホルモンバランスなのです。 今日の日本では、意識せずに普通に生活をしていると、食事や栄養、ホルモンバランスなどが崩れやすく、それが原因で、妊娠しにくくなったり、赤ちゃんへ良くない影響が出てしまいます。 女性にとって、妊娠するしないに関わらず、日ごろから自分のホルモンバランスを整えることに積極的に取り組むことが大切です。
そのために、毎日の食事と栄養を、今日から見直してみませんか。 夏の5番目の節気『小暑』の養生法 7月7日から7月21日(大暑の前日)までの2週間が「小暑」です。 いよいよこれからが夏本番です。7月16日は中医学で最も暑い時期とする「三伏天」の初天になります。この日から40日間の8/24までが最も暑い時期と考えます。 夏は、カラダの中の「気」を外に発散させ、秋冬に溜め込んだ「邪気」をデトックスするのもこの季節。それゆえにダイエットに適するのも春夏になります。活動的かつ能動的に行動して、発散することが夏の養生法です。 どうぞ、夏の養生法を実践して、穏やかに健やかにお過ごしください。 ホリスティック健康相談のお申し込み・お問い合わせは、こちらのページから
体の『酸化(サビつき)』を取り除く食事を実践して、いつまでも若々しく 細胞を老化させるのは、体の中にできる「サビ」です。 鉄は時間が経つとサビるように、私たちの体にも「サビ(酸化)」が生じます。つまり、老化は「体の細胞がサビること(酸化すること)」ともいえるのです。 毎日の食事によって、その「体のサビの進行度」は大いに変わってきます。 たとえば、食品添加物が多く含まれているファストフードや長時間保存できるお弁当などを頻繁に食べていては、細胞がどんどんサビついていき、老化は進んでしまう一方です。 その原因は、『活性酸素』です。 「活性酸素」とは酸素自体が非常に強い「酸化力」を持ったものです。 活性酸素は細胞の機能を低下させたり、細胞の中のDNAを傷つけて遺伝情報を誤らせたりします。これが積み重なると、さまざまな臓器が正常に働かなくなったり、動脈硬化やさらには細胞をガン化させたりするのです。 現代の私たちの一般的な食生活では、「加工食品」の占める割合が高くなっています。一部の加工食品には、人工着色料、人工甘味料、品質保持剤、乳化剤、保存料、発色剤、酸化防止剤など多くの添加物が使われています。 これらが体内で蓄積すると、体をサビつかせたりする危険性が高くなります。 また、汚染された魚を食べたり、化学肥料を使った野菜を食べることも同様に体をサビつかせます。 このような食生活を続けていては、体の細胞から酸化が進み、つまり老化が進んでしまうのです。 植物の生命力『ファイトケミカル』を積極的に食べよう! この活性酸素に対抗するには、まず、活性酸素を増やす加工食品類をできるだけ避けることです。 それに加えて、活性酸素をやっつける力がある食材を摂ることです。その食材が、野菜や果物に含まれている『ファイトケミカル(植物化学物質)』です。 ファイトケミカルとは、野菜や果物で一般的にいわれている栄養素以外の成分で、薬のような働きが期待できる成分のことです。一つひとつの野菜や果物に含まれるこれらの成分は微量ですが、私たちの健康維持に大事な役割を果たしています。 たとえば、赤ワインなどに含まれるポリフェノール類、緑茶のカテキン、キノコのβグルカン、緑黄色野菜のβ-カロテンなどがあります。 これらは体のサビつきを止めるだけでなく、ガン細胞が増えるのを抑える作用も認められています。 もともと私たちの体には、汗や尿、便からの排せつという形で活性酸素をはじめ、有毒物質を解毒する力(デトックス)があります。これらの排せつ機能を活発にするものを食べ、有毒物質を体外に出すことが必要です。 そのためには、なるべく無農薬の新鮮な野菜を選び、食品表示をチェックする習慣をつけて、できるだけ添加物の含まれない食品を選択することが大切です。 そして、毎日の食事の中で、バラエティに富んだ野菜や果物を摂取し、ファイトケミカルの力を得て細胞の酸化(老化)を防ぐことがポイントです。 毎日、口にする食べ物を賢く選び、楽しくお料理して、おいしく食べたいものですね!
3大栄養素の一つである『脂質』 あなたは脂質と聞いて何を連想しますか? 油はダイエットに大敵、体重を落とすためには油をカットしなくては、という様な考えが浮かんだあなた、それはもう昔むかしのお話です(笑) 健康的な食生活には「よい油」が不可欠です。 体にとって不可欠な脂肪酸を正しくとれば、血流や代謝は良くなり、健康もスリムボディも手に入れられるのです! 適正体重を維持し、いつまでも若々しく健康でいるためには、いくつかの脂肪酸を「バランスよくとる」ことが大切です。 一般的に、現代人はオメガ6系脂肪酸の摂りすぎで、オメガ3系が足りない、との指摘があります。 ですから、一般的には、「オメガ6系の摂取を減らし、オメガ3系の摂取を増やせば」、健康なボディが実現できるわけです。 オメガ6系は、コーン油、大豆油、ゴマ油、紅花油など食用油や動物性脂肪に含まれまれ、オメガ3系は主として魚類(EPA)にふくまれます。 オメガ3系脂肪酸の摂取量を増やす方法の一つは、EPAが豊富な魚類を食べることです。 一日のEPAの必要量を満たすには、イワシなら中くらいのもの二尾、サンマなら大ぶりを一尾、マグロのトロなら 50gとなります。 毎日お魚を食べることが難しい場合には、EPAのサプリメントもお勧めです。 サプリメントを選ぶ時には、良質なものを選んでください。下記の点に注意しましょう。 *原料に、中型魚や大型魚、深海魚などを使っていないこと(水銀などの環境汚染物質の蓄積が心配) *加熱加工のため脂肪酸以外の脂溶性有効成分が消失、酸化も進みやすいものがります *化学溶剤の使用、脱臭剤・脱色剤などが精製のために使われているものがあります *トランス脂肪酸が含まれるものがあります 安心な良質なサプリメントが存在するアメリカで、現在活躍しているヘルスコンサルタントたちがお薦めしているEPAサプリメントをご紹介します。詳細はこちらから 加熱調理には、良質のオリーブ油、バター、ギー、ココナッツオイルを使いましょう。 オリーブ油やゴマ油はオメガ9系の油です。オメガ9系油は、身体にとって不可欠な脂肪酸ではありませんが、酸化されにくいため加熱調理に適しています。いずれも圧搾法でつくったものを選ぶようにしましょう。 酸化されにくい油脂の代表格といえば、動物性のバターやギーがあります。いため物などをするときには少量のバターでもいいでしょう。 近年日本でも、ココナッツオイルが注目を浴びていますね。いため物にも向いていて、使い勝手のよい万能油ですね。 あなたはどの油がお気に入りですか?
アボカドはお好きですか? アボカドは中央アメリカが原産のクスノキ科の常緑高木の果実です。5月ごろに花が咲き、11月から12月に果実として収穫されます。 アボカドの食の歴史は古く、紀元前からメキシコで栽培されており、西暦900年頃の出土とみられるアボカドの実を象った土器がペルーで発見されているそうです。 アボカドには3系統、1000品種以上の種があります。 日本のスーパーマーケットで売られているアボカドは皮がゴツゴツしていて、熟すると黒くなるハス種が主な種です。ハス種は、長距離輸送や栽培の容易さから他の品種を圧倒して栽培・食用されています。 アボカドは、栄養価が高く、「森のバター」と呼ばれるほど脂肪分が豊かで、その脂肪分の67%が一価不飽和脂肪酸のオレイン酸で構成される健康的な果物です。 あらゆる果物の中で最もカロリーが高い割に糖分はほとんど含まず、10種類を超えるビタミン、11種類のミネラルと食物繊維を豊富に含んでいて、生活習慣病の予防に効果的な果実としての報告が多数あります。 しかも、アボカドはおいしいですよね! アボカドを毎日食べると、腸内フローラが変化する結果として腸内細菌の代謝産物である短鎖脂肪酸が増え、生活習慣病を予防する効果をもたらしているとの米国イリノイ大学のハンナ・ホルシャー博士らの研究グループの研究報告がオンラインで記事になりました。 腸の健康には、アボカドを1日1個食べるべき理由 アボカドトーストを食べるべき他の理由が明らかに! 英語の記事の原文はこちらから You Should Be Eating an Avocado Each Day for Better Gut Health Another reason to keep enjoying that avocado toast! ホルシャー博士はアボカドがペクチンなどの水溶性食物繊維を豊富に含有している点に注目、水溶性食物繊維が腸内フローラを変えることにより、免疫力や生活習慣病の予防効果につながっている可能性を探索しました。 研究チームは、BMIが25以上の肥満成人男女163人を2群に分け、1群には毎日アボカドが含まれた食事、2群にはアボカドを含まない食事を12週間に渡り指導した。 食事介入前後で、腸内細菌業の多様性、代謝産物である短鎖脂肪酸の濃度を測定。 その結果、アボカドを毎日摂取した群では腸内フローラの多様性が増加し、フェカリバクテリウム属、ラクノスピラ属、アリスティペス属などの腸内細菌がアボカドを摂取しない群に比べて増えていることが分かった。 これらの腸内細菌は代謝産物として酢酸や酪酸などの短鎖脂肪酸を産生することが知られているが、2群を比較すると酢酸の濃度がアボカド群で優位に上昇していた。 これらの短鎖脂肪酸は脂肪細胞に作用すると脂肪の蓄積を押さえることから肥満を改善する効果があり、さらにメタボリック症候群の基本病態であるインスリン抵抗性を改善する効果が報告されている。 アボカドにはさらに肝臓を元気にするグルタチオンを豊富に含んでいたり、カテキンやクロロゲン酸などの抗酸化力が強いフィトケミカルを豊富に含んでいるので、アンチエイジング効果が期待できる食材でもある点もホルシャー博士は強調する。 また、皮が厚く残留農薬がわずかであることから、ケミカルフリーな果物として著者も注目している。 料理の応用としては、サラダに相性が良く、特にエビやトマト、レタス、ニンジンなどの繊維質の野菜との組み合わせは、野菜の中の脂溶性ビタミンの吸収をアボカドの脂質成分が促進することから、食べ合わせの相乗効果が期待できる。 アボカドを毎日摂取すると生活習慣病が予防できることが今回の研究で再確認されたと言えます。色々なレシピで、アボカドがますます重宝しそうですね。
プロフィール なつきは、あらゆる年齢のすべての女性を最高の健康状態で生きることができるように導くことに情熱を注ぐ、ホリスティックヘルスのエキスパートです。とくに近年は、出生前から出生後の女性にとって、最適な栄養の摂り方とホリスティックヘルスの知識および実践の普及に注力しています。 彼女は日本で大学を卒業後、就職。その後、20代半ばでニューヨーク大学の大学院レベルのカウンセリング&ガイダンスプログラムで学びました。それ以来、彼女は人財採用とヒューマンキャピタルの分野に専念してきました。30代半ばで、結婚。そしてこの結婚が、彼女を機能性医学と代替医療の世界に導きました。それは彼女にとってのアハ体験の瞬間であり、彼女は最先端のホリスティックヘルスケアについて真剣に学ぶことに、自らの時間とエネルギーを注ぎ始めました。 なつきは米国の最前線で活躍するヘルス・コンサルタント(医師、自然療法医、カイロプラクティックドクターなど)から直接、最先端のヘルスケアに関する知識と実践を学び、ライブセミナーやヘルス・リトリートに参加しました。 彼女の学びの過程で、驚くほど劇的に自分自身の健康を改善しました。そして、アメリカのヘルス・コンサルタントとともに、機能性医学と予防医学の知識を日本全国に広め始めました。彼女たちは有名な日本人医師と協力して本を出版しました。この本は、アマゾン・ジャパンの健康カテゴリーとビジネスカテゴリーで1位にランクされました。 アメリカのヘルス・コンサルタントとの彼女の活動は、日本のヘルスケア分野のパイオニアとして認められており、それ以来、医師や看護師を含む多くの日本の人たちが彼女たちをフォローしています。 2015年、彼女は、ヘルスケアに関する本物の情報と知識と実践を広め、日本人を啓蒙することを目的として、一般社団法人ホールフード・ライフスタイル研究所を立ち上げました。また、オーガニックおよび非遺伝子組み換えのホールフーズを日本の人たちへ届けるためのオンラインストア『ホールフーズ・ライフスタイル』を始めました。 なつきは、認定エキスパート・ヘルスコンサルタントであり、催眠療法士、ソウル・スピーク・セラピスト、臼井式レイキマスター/ティーチャー、ホリスティックヘルスセミナーコンサルタントの認定を受けています。彼女は超越瞑想とマハリシ・ヨガ・アサナを実践しています。彼女は、人間の潜在的なホリスティックな健康を通じて、女性たちが真に自分の人生を送ることを支援する、世界をリードする専門家です。彼女は、出産を期待している女性たちと一緒に働くことにとくに喜びを感じています。 なつきは、あらゆる年代の女性を対象に、オンラインでの個別ヘルスケアカウンセリングを行っています。ご興味をお持ちのかたは、こちらからお問い合わせください。
スキルアップのために、ご自身の健康と子育てに活かせる知識を学ぶために、資格取得を目指しませんか? IPHI産前~産後栄養コーチプログラムでは、栄養学に関することだけではなく、健康的な生活習慣・睡眠について・赤ちゃんの成長と発達・子どもと保育者の幸福度、など様々な内容を学びます。 プログラムの内容は日本語です。 オンラインでのご受講が可能です。 IPHI産前~産後栄養コーチプログラムは、16週間程度をかけて取得を目指します。 きちんと資格取得プログラムを受講いただければ、誰でも取得できる資格です。 ご自宅やどこからでもご受講いただけるオンラインプログラムです。 プログラムの詳細はこちらから International Parenting & Health Institute (IPHI)とは アメリカのカリフォルニア州に本社があり、世界46か国に拠点を持つIPHIは、育児に関する認定資格を提供している米国の団体です。 プログラムに関するご質問・お問い合わせはこちらまで IPHI『産前~産後栄養コーチ』国際認定資格プログラム
オフィシャルインストラクター 渡辺宛て 最新ヘルスケアニュース 2022年6月 妊娠中の化学混合物曝露が自閉症発症に関与 自閉症スペクトラム障害 (自閉症:ASD) は、 コミュニケーションや言語に関する症状があり、常同行動を伴い 30%に知的障害を合併、 11-39%にてんかんを併発する精神障害で、 「社会的コミュニケーション障害」と 「限定された興味」 を特徴とし、女児の4倍と男児に多く、 多くは生後2年以内に症状が出現する。 有病率は0.56〜1% と報告されているが、 2000年以降は米国で自閉症の有病率が増える傾向にあり、何らかの環境要因が関与している可能性が指摘されている。そんな中、イタリアのミラノ大学のジュセッペ・テスタ博士らの研究チームは妊娠中の内分泌かくらん物質の複雑な混合物への曝露が子供の脳の神経発達と言語習得に影響を及ぼす可能性に関して警鐘を鳴らしている。 研究チームは 1874名の妊婦を対象に尿と血液中の内分泌かくらん物質15種類の濃度と出生後30ヶ月の言語遅延との関連性に関して疫学調査を行った。 疫学的解析の結果、 15種類の内分泌かくらん物質のうち、ビスフェノールA、フタル酸エステル、過フッ素化合物の混合が子供の言語遅延に関連していることを発見した。 ビスフェノールA (BPA) はポリカーボネートと呼ばれるプラスチックの原料として使用が許可されているが、ポリカーボネートは主に、 電気製品、 OA機器、 自動車、 機械部品、食器、容器などに使用されている。ポリカーボネート性の食器や容器からビスフェノールAが飲食物に移行する可能性が指摘されている。 フタル酸エステルは主に塩化ビニル樹脂の可塑剤として世界各国で広く使用されている。 しかし、感受性の高い乳幼児への影響を懸念して欧州では6種類のフタル酸エステルが3歳児以下の玩具用途への使用が禁止されている。 また、 過フッ素化合物 (パーフルオロ化合物) は、 フッ素樹脂の製造や加工に用いられ、 ファストフードの包み紙、 電子レンジ調理用ポップコーンの袋などの紙製品、フライパンのフッ素コーティングに用いられている。 研究チームはこれらの内分泌かくらん物質が神経発達にどのような影響を及ぼすのかを明らかにする目的で、ヒト脳オルガノイドを用いて、 遺伝子発現に及ぼす影響を網羅的に解析した。 脳オルガノイドとはヒト胎児の神経幹細胞を試験管内で培養した組織塊で脳の遺伝子発現を 模倣することが可能な実験系で、 神経疾患の治療薬の開発研究などで有効性が確認されている。 解析の結果、 これらの内分泌かくらん物質は神経細胞の分化を妨げ、 神経組織の甲状腺ホルモン経路を障害することが分かった。 さらに、 これらの物質はアフリカツメガエルとゼブラフィッシュの実験系で同様の神経発生障害が確認された。 研究チームがこれらの内分泌かくらん物質混合物の濃度から言語遅延のリスクを予測する評価軸を再構築したところ、 今回調査に用いたコホートでは、 妊婦の54%で神経発達に影響を与えうる曝露量を超えていることが判明した。 今回の評価軸の高リスク群と低リスク群を比較すると言語遅延の発症リスクは3.3倍のリスクが推定できることが分かった。 ファストフードの普及、 プラスチック製品の普及、 電子機器の普及で生活は楽になったという利点ばかりが優先されてきた代償として健康問題に直面している可能性をテスタ博士は指摘、 警鐘を鳴らす。 昔ながらのガラス製品や陶器、 電子レンジを使わずに鍋で調理する調理法はプラスチックのゴミも出ない。 化学物質に曝露され続ける現代生活環境を見直す必要があるだろう。 出典:健康長寿コラム
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著者Natsuki アーカイブ
1月 2024
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